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文字と文化
NPCの語る種族別言語は世界観を演出する一助になります。また、或る手順を踏むだけでそれぞれの言語のfontを他のapplicationで利用することが出来ます。
EQ2では、ほぼすべてのNPCが喋るという画期的な体験が提供されます。声優の使い回しが多く、変化に乏しいとも言われますが、現段階ではこれで満足出来る内容です。種族毎にうまく特徴を掴んで、声質や話法もしっかり「再現」しています(仮想の種族を「再現」というのもおかしな表現ですが、まさに「再現」と称するのが妥当です)。しかし勿論声という音声情報だけではなく、文字情報もあわせて提供されることになります。
前作から500年が経過してなお、高度に発達した文明ではなく剣と魔法(Sword and Sorcery)に基調を置いた世界観であるEQ2。このNorrathに暮らす人々は、識字率は当然高くないと思われます。しかしいくら字を読み書き出来ないからといって、文字情報を提供しないわけには参りません。
UOでは幽霊の話す言葉は「OoooOoooo oOoOoo oOoooOo」などと表示されていました。EQ1では多彩な言語skillが用意され、skillが低い場合には文字が暗号化されたように「Yo apujfie bni qdlw ishvj knaiv」などと置換され、言語の上達と共にその暗号化の程度が弱くなり、次第に(英語として)会話や本の内容を読めるようになりました。もっとも言語skillを活かすquestが少なく、EQ1JEに至っては暗号化すらされずに言語skillが骨抜きにされておりましたが。
それでは、EQ2に於いてはどのような仕組みになっているのでしょうか。
街にいる多くの住民は、共通語を喋ってくれます。発言内容は英語で、音声に加え、chat bubble(吹き出し)やchat windowに文字として表示されます。共通語ではない言語を喋っていて、かつ、その言語をplayer characterが知らない場合には、英語ではない(そして恐らく地球上のどの自然言語でもない)言語が音声として聞こえ、chat bubbleには英語のalphabetとは全く違った文字が並べられ(SSを取り損ねた上に、Lv16で改めてうかがったら解読出来てしまいました……alt charで試してみます)、chat windowには「Jaszmine McMahan says something that you don't understand.」と表示されます。これもまた手の込んだ仕組みで、とても嬉しいですね。街を外れれば共通語の話者は少なくなるでしょうし、未だ見ぬ他の種族の言語が楽しみです。
追記:週の後半はまともにpop出来ませんでしたが、その間に種族言語を吹き出しに展開しているscreen shot付の記事を徒然newsさんが公開なさりました。是非ご覧ください。
面白いのがその文字です。EQ1のように英語のalphabetをばらばらにしたのとは訳が違います。なんと、種族の自然言語毎に別々の文字が用意されているのです。Northman(Barbarian)は岩に刻んだような文字で、Eruditeは洗練された伸びやかな文字で、Kerraはまるで子供の落書きのような無邪気な絵文字で、Humanは英語に近い文字で、High Elfは過剰とも言える装飾が施された文字で、Gnollは足形のような可愛らしい絵文字で、Dragonは爪で描かれたような複雑な記号のような文字で……。
日本人が「熱い水」(二次名詞であるhot water)の事を一次名詞「湯」と表現するように、Halas人(はらすびと)は「飲用水」や「建物の壁に使う氷」という二次名詞を、また違った一次名詞で表現していることでしょう。すなわち、まさに言語こそがその文化の論理であり、文化の中核であると言えます。言語の一部たる文字(どうでもいいことですが、言語としては音声言語の方が文字言語より優位であると、かつての歴史学徒としては主張しておきます)にも、それぞれの文化が色濃く反映されています。
「世界がそこにあること」を感じさせてくれる心憎いまでの仕組み、"Where Adventure Comes Alive"の宣伝文句は伊達ではありません。
おお、今回はやや高尚だ(謎)。
ところで、実はこの文字、あなたのPCでも使えることをご存じでしょうか? beta clientには、各種族のfont file(true type形式 *.ttf)が存在しています(C:\Program Files\Sony\EverQuest II Beta\UI\fonts\*.ttf)。例えば、Human Normal (HUMAN___.TTF)など。これをそれぞれのsystemに準拠したfontのinstall先(「C:\Windows\Fonts\」「/usr/X11R6/lib/X11/fonts/local/」等々)にcopyすれば、多くのapplicationでこれらのfontを使うことが出来ます! The Down Belowのmapをjpegで作成しましたが、題名のすぐ近くに表示されている謎の文字も、「The Down Below」をHigh-Elf文字で記したものになります。
これでNorrathに接続していない時でも、Norrathで生活している気分を味わえること間違いなしです(言い過ぎ)。是非報告書をGnoll文字で書いて上司にお目玉を食らいましょう。なお、吹き出しの文字をscreen shotで撮って、一文字ずつfontと対照して元の言葉を解読しようなんて心は起こさないようにしましょう。
……あぁ、最後でいっぺんにいつもの低俗なノリに戻りました。
Ethelbert @ Sebilis (2004年10月18日 00時00分)
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